慈恵会から登る札幌プチ原始林

それでは、藻岩山を登りましょう（登山道は5つのコースがあります）。
今回は人気の「慈恵会病院前コース」に挑戦です。目標時間2時間のプチ登山の開始です。

藻岩山は、山そのものが原始林として保護されているから、リスやキタキツネなどの小動物や野鳥、昆虫、植物、樹木などを間近にみることができます。是非、写真に撮ろう。

交通／ 札幌駅から藻岩山　登山道入り口まで２０分（※大人340円です）
札幌駅－(電車)→円山公園前－(バス)→慈恵会前下車－(バス)→藻岩山　登山道入口

自然の中を歩くので、藻岩山登山には虫除けスプレーが必要です。
木々の間を歩いているとたくさんの鳥の鳴き声が聞こえます。晴れた日には、木漏れ日に癒されます。エゾリスに出会えるかもしれません。

藻岩山はバードウォッチングの聖地！　約80種もの野鳥を見るチャンス。クマゲラ　シジュウカラ　アカゲラ　オオルリ　ハシプトなど

ここから分岐点まではところどころ急な場所がありますので、注意して歩きます。距離は短いですが、油断はけがの元ですから、ゆっくりと進みましょう。
ほどなく分岐点に到着です。
遠くに見えるアンテナがある山頂を目指します。登山をしているとき、すれ違う時に必ず挨拶をします。
しばらく歩くと山頂まで少しきつい道が続きます。土だった地面に大きな石がゴロゴロとしていて、歩きにくいかもしれません。頂上まではもう少し。

山に登る人は皆フレンドリーです。恥ずかしがらずに「こんにちは」と声をかけてみましょう。

まだ札幌が開拓される前はクマやシカもいたようですが、都市開発とともに姿を消し、今は小動物がこの森の人気者です。
静かにしていると、近くまで寄ってきますよ。絶対に、写真に撮りたいですね。蝦夷リス　キタキツネ　シマリス

登山入口から約1.5時間、531mの山頂に到着です。
頂上から見る札幌の景色は、疲れも忘れるほど奇麗です。晴れていれば遠く石狩平野や石狩湾まで見渡せる絶景が広がります。

眼下に広がる森には何種類の樹木が生息していると思いますか？トドマツ、エゾマツ、ミズナラ、オニグルミ、ハルニレ、モイワ菩提樹など107種類、3月から10月にかけて生い茂る植物は449種類だそうです。豊かな水に恵まれているからですね。

帰りは「もいわ山頂駅」から世界初のミニケーブルカー「もーりす号」で下山。ガラス張りの車内から見る景色は、まるで森の中を走っているみたい。 もいわ中腹駅まで約70秒。あっという間に着いちゃいます。

中腹駅にはお土産ショップがあり、今日のプチ登山記念品を見つけましょう。ここでロープウェイに乗り換えます。

中腹駅から約5分の空の旅がはじまります。もう、これが何たって楽しみです。 札幌市の人口は約190万人、世帯数は約98万世帯。中心部のビル街や銀色に輝く札幌ドーム、北海道大学の広さ、豊平川を一望しながら徐々に、日本で5番目に大きい都市にむかって街並がだんだん迫ってくる感じは、ロープウェイじゃなきゃ味わえない醍醐味です。完全に、記念写真スポットです。できれば、前にのって絶好のアングルが欲しいところです。写真を撮ってもらう時は、「シャッター押してください」って気軽に頼みましょう！

山麓駅到着です。おつかれさまでした！

交通／ここからの帰り道は二つの方法があります。
1、札幌名物市電にのって、大通（三越前）or すすきのへ
2、バスと地下鉄で円山公園駅へ

1、札幌名物の市電に乗ってみましょう。
「ロープウエイ入口」の電停まで徒歩約8分（疲れていたら無料のシャトルバスもありますよ）
市電にのって「すすきの」又は「西4丁目」へ。
車窓から景色を楽しみながら約20分。
料金は、大人170円です。

2、「ロープウエイ前」からバスに乗って円山バスターミナルへ。行きはここからバスに乗りましたね。そこから地下鉄東西線で大通り、又は札幌駅まで。

このあと、おいしいご飯を食べるのもよし、ショッピングを楽しむのもよし。札幌の街を堪能して下さいね。