悠悠北海道のおすすめ紅葉スポット

函館空港近郊の紅葉スポット

北斗

北斗市の水面に映える逆さ紅葉

　北海道南部、北海道新幹線の起点のある北斗市は春の桜の数々の名所のある「桜回廊の街」として有名です。ライトアップが見事な松前藩戸切地（へきりち）陣屋跡、法亀寺（ほうきじ）の樹齢300年の巨木しだれ桜、大野川沿の桜並木、清川の千本桜はどれも桜の名所です。桜の名所の北斗市は、秋の紅葉の名所でもあります。10月中旬から11月上旬の自然の色彩ショーを紹介します。

　まずは、水面に映える逆さ紅葉がチェックポイントです。新函館北斗駅と函館駅をつなぐ函館バスに乗ります。新函館北斗駅前のバスターミナル5番のりばから函館駅前行きのバス（21,22,25,28系統の4種）に乗ります。4停留所先の鹿島神社前で下車。ここから、約8.5kmをゆっくり、のんびり、悠悠と歩きます。地図を持ってください。目指す方向は「八郎沼」です。大野川を超えると緩やかな上り道になります。時折振り返ると、北海道の水田の発祥地である平野が見えます。八郎沼は元は水田用の水と養鯉場として作られた堀池で、現在は総合公園となっています。ここは観音山（標高144.4m）にある木々の茂る緑豊かな場所で、秋には一斉に色づきます。八郎沼の水面が鏡の役割をする逆さ紅葉が見事です。北斗市では、ライトアップにより幻想的な夜紅葉を楽しんでもらおうと、イベントを行っています。八郎沼から坂を下り、桜で有名な法亀寺に向かってください。最終目的地は、総合分庁舎前のバス停です。

　続いて、松前藩戸切地陣屋跡の紅葉を楽しみます。この場所は、函館五稜郭に縁が深く、北方警備のために作られた土塁の要塞で四稜郭によく似ている。歴史好きにはたまらない場所に、桜が咲き、周囲の木々が秋に色付きます。大変残念なことに、完成後に箱館戦争が起こり焼き払われたために、跡地の土塁の起伏を感じる程度ですが、木々の色づきと共に当時を感じることができます。

　この他、北斗市には、男子修道院で有名な「トラピスト修道院」、矢不来（やふらい）砲台場跡、などの名所があります。

紅葉の見頃：10月中旬～11月上旬