北海道の東部。元は一つだった大きな古阿寒湖は、約1万年前の地殻変動による雌阿寒岳の火山活動で土砂の堰き止めが起き、現在の阿寒湖、ペンケトー、パンケトー、太郎湖、次郎湖に分かれました。阿寒のゆっくりとした自然活動により、今もなお、原生の森を育て、特別天然記念物に指定されている「まりも」を作り、また、こんこんと温泉が湧き出ています。阿寒湖畔は、北海道の先住民、アイヌ民族が村(コタン)を作り定住した場所です(アイヌコタン)。
阿寒摩周国立公園は日本で最初の国立公園に認定されました(1934年)。阿寒湖観光の中心である阿寒湖温泉地(阿寒湖園地)は、まりもやタンチョウ鶴とともに阿寒の名物として人気ですが、阿寒周辺の大自然の中で楽しめる様々な体験やアイヌ文化のふれあいは、新たな観光素材として注目を浴びています。
例えば、阿寒湖でスキーやスノーボードと聞くと地元北海道の人でも驚きますが、実は、FIS 公認の競技場でもあり、スキーレンタル品の整った「UTARA / ウタラ」スキー場があります。ファミリーゲレンデとしてもちょうど楽しめるコースがあり、温泉、タンチョウ鶴観光と組み合わせると楽しさ倍増です。
ぜひ、阿寒の自然に触れる旅行を計画してください。自然の成り立ち、先住民の文化や歴史を感じる北海道の魅力を存分に味わえる、奥行きの深い観光を感じて頂けます。