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北海道の登山観光/おすすめ十八登山

日本百名山の九座+北海道百名山の九選

北海道は登山観光の聖地

北海道の山は火山活動によるものがほとんどで、独特な山形をしています。日本百名山の九座もが北海道にあります。長い稜線を歩く場所は少なく、長時間のアプローチが少ないのが特徴です。よって、駐車場から直に登り始め、山頂付近に短時間で登頂できます。バックカントリーファンに人気です。
火山活動の影響も多い分、良質の温泉が湧出しています。登山と観光、まさに北海道は登山観光の聖地です。また、北海道には2つの世界遺産、2つのジオパーク、7つの国立公園、5つの国定公園、13の道立公園など登山エリアが自然保護エリアであることが多く、自然環境の保護は登山者の義務です。

プラス1000mの登山

本州では、高山植物、針葉樹林は標高は2000mからと言われます。北海道の山々は高緯度気象条件で、標高600m付近から稜線があり、1000m付近でも高山植物が楽しめます。つまり、北海道の1000m峰でも本州では2000m級の山です。夏でも残雪、低標高でも高山植物に出会うことができます。1000mの意識で、防寒、防風対策が必要です。

ブラキストン線

北海道登山の魅力に、津軽海峡を境とした動物分布境界線=ブラキストラインがあります。これは本州には生息しない動物の北限、南限の境界です。北海道で有名なのは、エゾヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、シマエナガエゾシマリス、ナキウサギ、シマフクロウ、エゾモモンガ、ヤマゲラで、これらは本州には生息しません。よって、登山+バードウォッチング、登山+北海道の動物ウォッチングなどの要素も、世界から見た北海道登山観光人気の理由です。

北海道登山によって、北海道固有の動物の生活圏に入り込むことになります。特に、エゾヒグマへは注意が必要です。ヒグマ出没があった場合は、登山道は閉鎖されます。熊よけベル、スプレーなどもしもの準備をしていても、近隣住民のためにも、無理な入山は控えてください。

北海道の冬登山

10月になると北海道のあちこちで紅葉が始まります。当然、高地、高緯度が早くなります。夏の残雪に雪が降り始めるのは10月下旬〜6月上旬。この時期になると、登山口と山頂の温度差は30度以上のところも少なくなく、強風により、体力が奪われます。さらに、猛吹雪による視界ゼロが続くこともしばしば。夏の清々しさとは全く別の冬登山の厳しさがあります。