高倉健主演映画「駅(STATION)」の舞台歴史の街「増毛」を歩く。 ◆増毛/マシュケ 今から260年ほど前の江戸時代中期(1750年頃)に漁場が開かれた増毛の港。鰊漁が解禁になった1900年頃からの約40年間は多いに栄えました。明治、大正、そして昭和初期の歴史を残す街、秋田、富山、福井から海を渡った入植者の東北~北陸の文化が宿った街です。増毛には豪邸が並び多くの商人が旭川や札幌からやってきました。 街の名前の由来は「にしん」。鰊(にしん)が群来(くき)ると海一面に「かもめ」が飛ぶことから、アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」からきています。 増毛は名優、高倉健主演の映画「駅(STATION)」の舞台の街です。都会とは違う、ノスタルジックな街のお勧めを歩きました。 ◆スタートは増毛駅 増毛駅 ローカル鉄道 大正10年(1921年)に開業したJR増毛駅。今はひっそり静かですが、昔は増毛の富を求めて旭川や札幌から商人がたくさん来たでしょう。駅前には、旧富田屋旅館と風待食道の看板がある古い建物が並んでいます。 旧冨田屋旅館 風待食道(旧多田商店:現在は観光案内所として活用) 映画にも出た風待食堂。現在は観光案内所になっています。 中に入ると映画のロケ風景のパネルが飾ってあります。増毛が有名になったのは、映画「駅(STATION)」日本の名優、高倉健主演です。 http://v.youku.com/v_show/id_XMTI0MDY0NzA0.html 映画「駅」のパネルが展示されています(風待食道) レンタルサイクル 増毛のイラスト地図やパンフレットがあります。北海道遺産に指定されている歴史的建造物群の場所がわかります。無料の貸し自転車がありますよ。 <英語版パンフレット> http://mashike.jp/tourism/wp-content/uploads/2012/03/english.pdf <日本語パンフレット> http://mashike.jp/tourism/wp-content/uploads/2012/03/japanese.pdf ◆【旧商家丸一本間家】/観光案内所を出て左手 増毛を代表する豪商で、ニシン漁全盛の1900~1950年頃の豪華な装飾品の数々が遺産として展示されています(観覧料400円)。明治14年(1881年)から21年間をかけたこの建物は、国の重要文化財に指定されています。屋根瓦の一枚一枚には家紋が掘ってあり、壁面や門柱にも細かい飾りがあるなど豪華さがわかります。 重要文化財 旧商家丸一本間家 旧商家丸一本間家 家紋 ◆【國稀千石蔵】本間家の裏手の方に、石造りの倉庫があります。國稀が蔵、中にはにしん船が展示してあります。当時の船がこんなにも完全な形で残っているのは珍しく、ニシン漁に沸いたヤン衆達の息吹が聞こえてきそうです。 【日本最北の酒蔵 國稀酒造】 明治8年(1876年)、初代本間泰蔵が増毛に移り住み、本業の呉服商からニシン漁へと手を広げ、醸造業も始めるに至りました。 当時、日本酒の多くは本州のもので、決して安いものではありませんでした。そこで自家醸造を始めたのが國稀の始まりです。ニシン漁の好景気とともに成長した國稀の石蔵は資料室になっています。酒造りの歴史や当時の道具を見ることができます。 見学の後は国稀の試飲が人気です。超辛口のお酒や大吟醸など味比べの試飲ができます。お気に入りが見つかったら、売店で購入できます。また、國稀を支えている暑寒別岳の伏流水が飲めるので味わってみましょう。 国稀酒造 日本酒 試飲 署寒別岳の伏流水 ◆【甘えびラーメン】 かつて鰊漁で栄えた街は今、北海道を代表するエビの産地です。その甘えびをふんだんに使った甘えびラーメンが味わえるのが「麺屋田中商店」。 おすすめメニューは「甘えび味噌ラーメン(800円)」濃厚なエビのスープが絶品です。国稀の酒粕を使った「酒粕ラーメン(750円)」も美味しいですよ。 あまりの美味しさにスープまで完食! お店をでて左手、次の信号を左に曲がります。 ◆【元陣屋】 増毛は、江戸時代後期に秋田藩によって元陣屋が築かれ北方警備の拠点となりました。今は総合交流促進施設になっている「元陣屋」の中は「郷土資料室」になっています。しっかりと歴史を知ることができます(入館料400円) ◆【旧町立増毛小学校】 元陣屋の横道を進み、そのまま坂を上って行くと(車は通れません)、北海道最古の木造校舎「旧町立増毛小学校」があります。今年の3月まで実際に使われていました。 ◆【増毛灯台】 今度は坂を下って、忠魂碑を右手に見ながら「増毛灯台」へ。漁を見守って来た増毛灯台です。 中は見学できませんが、増毛港を一望できるスポットです。 そのまま坂を下ると出発点の「増毛駅」に到着。歴史を感じるプチトリップはこれでおしまいです。 ◆【お土産】 お土産はやっぱり増毛特産の甘えび! 駅から少し港の方に行くと「増毛港町市場」があります。甘えびをはじめとした増毛産の新鮮な魚介や加工品が浜値で買えるんですよ! http://www.marukoendh.com/
◆増毛/マシュケ
今から260年ほど前の江戸時代中期(1750年頃)に漁場が開かれた増毛の港。鰊漁が解禁になった1900年頃からの約40年間は多いに栄えました。明治、大正、そして昭和初期の歴史を残す街、秋田、富山、福井から海を渡った入植者の東北~北陸の文化が宿った街です。増毛には豪邸が並び多くの商人が旭川や札幌からやってきました。
街の名前の由来は「にしん」。鰊(にしん)が群来(くき)ると海一面に「かもめ」が飛ぶことから、アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」からきています。
増毛は名優、高倉健主演の映画「駅(STATION)」の舞台の街です。都会とは違う、ノスタルジックな街のお勧めを歩きました。
◆スタートは増毛駅
大正10年(1921年)に開業したJR増毛駅。今はひっそり静かですが、昔は増毛の富を求めて旭川や札幌から商人がたくさん来たでしょう。駅前には、旧富田屋旅館と風待食道の看板がある古い建物が並んでいます。
映画にも出た風待食堂。現在は観光案内所になっています。
中に入ると映画のロケ風景のパネルが飾ってあります。増毛が有名になったのは、映画「駅(STATION)」日本の名優、高倉健主演です。
http://v.youku.com/v_show/id_XMTI0MDY0NzA0.html
増毛のイラスト地図やパンフレットがあります。北海道遺産に指定されている歴史的建造物群の場所がわかります。無料の貸し自転車がありますよ。
<英語版パンフレット>
http://mashike.jp/tourism/wp-content/uploads/2012/03/english.pdf
<日本語パンフレット>
http://mashike.jp/tourism/wp-content/uploads/2012/03/japanese.pdf
◆【旧商家丸一本間家】/観光案内所を出て左手
増毛を代表する豪商で、ニシン漁全盛の1900~1950年頃の豪華な装飾品の数々が遺産として展示されています(観覧料400円)。明治14年(1881年)から21年間をかけたこの建物は、国の重要文化財に指定されています。屋根瓦の一枚一枚には家紋が掘ってあり、壁面や門柱にも細かい飾りがあるなど豪華さがわかります。
◆【國稀千石蔵】
本間家の裏手の方に、石造りの倉庫があります。國稀が蔵、中にはにしん船が展示してあります。当時の船がこんなにも完全な形で残っているのは珍しく、ニシン漁に沸いたヤン衆達の息吹が聞こえてきそうです。
【日本最北の酒蔵 國稀酒造】
明治8年(1876年)、初代本間泰蔵が増毛に移り住み、本業の呉服商からニシン漁へと手を広げ、醸造業も始めるに至りました。
当時、日本酒の多くは本州のもので、決して安いものではありませんでした。そこで自家醸造を始めたのが國稀の始まりです。ニシン漁の好景気とともに成長した國稀の石蔵は資料室になっています。酒造りの歴史や当時の道具を見ることができます。
見学の後は国稀の試飲が人気です。超辛口のお酒や大吟醸など味比べの試飲ができます。お気に入りが見つかったら、売店で購入できます。また、國稀を支えている暑寒別岳の伏流水が飲めるので味わってみましょう。
◆【甘えびラーメン】
かつて鰊漁で栄えた街は今、北海道を代表するエビの産地です。その甘えびをふんだんに使った甘えびラーメンが味わえるのが「麺屋田中商店」。
おすすめメニューは「甘えび味噌ラーメン(800円)」濃厚なエビのスープが絶品です。国稀の酒粕を使った「酒粕ラーメン(750円)」も美味しいですよ。
あまりの美味しさにスープまで完食!
お店をでて左手、次の信号を左に曲がります。
◆【元陣屋】
増毛は、江戸時代後期に秋田藩によって元陣屋が築かれ北方警備の拠点となりました。今は総合交流促進施設になっている「元陣屋」の中は「郷土資料室」になっています。しっかりと歴史を知ることができます(入館料400円)
◆【旧町立増毛小学校】
元陣屋の横道を進み、そのまま坂を上って行くと(車は通れません)、北海道最古の木造校舎「旧町立増毛小学校」があります。今年の3月まで実際に使われていました。
◆【増毛灯台】
今度は坂を下って、忠魂碑を右手に見ながら「増毛灯台」へ。漁を見守って来た増毛灯台です。
中は見学できませんが、増毛港を一望できるスポットです。
そのまま坂を下ると出発点の「増毛駅」に到着。歴史を感じるプチトリップはこれでおしまいです。
◆【お土産】
お土産はやっぱり増毛特産の甘えび!
駅から少し港の方に行くと「増毛港町市場」があります。甘えびをはじめとした増毛産の新鮮な魚介や加工品が浜値で買えるんですよ!
http://www.marukoendh.com/